ご自宅で「呼吸器CPAPによる改善療法」の実践に至るまでを紹介します。
ご自宅で「CPAP」を利用いただくためには、イビキの振動がどの辺りから発生するのかの診断から始めます。
イビキの発生場所を特定するため、まず振動音源の詳細な診断から始めます。鼻腔から気管入口(声門)までのどの部位が狭窄しているか(狭くなっているか)、どこでイビキ音が発生するかを正確に診断します。検査では、鼻腔と咽頭の視診に加え、電子スコープ(喉まで観察できる内視鏡)を使用して気道の状態を詳しく調べます。この検査はわずか1〜2分で完了し、痛みもほとんどありません。イビキの発生源を特定することで、その後の治療方針が明確になります。
イビキの診断後、簡易睡眠ポリグラフィ装置を一晩お貸しします。この検査装置を自宅で装着してお休みいただき、睡眠中のさまざまな生体情報を記録します。具体的には、呼吸停止の回数と長さ、イビキの頻度と強さ、血中酸素飽和度の変化、心拍数の変動などを詳細にモニタリングします。装着方法は簡単で、ご自宅の普段慣れた就寝環境で検査できるため、普段の睡眠状態を正確に評価できます。
※検査機器の貸出状況確認のため、ご来院日を事前にご連絡いただくとよりスムーズに検査を受けていただけます。
前述の検査結果に基づき、睡眠時無呼吸の重症度を診断し、最適な治療法を判断します。必要に応じて自宅での精密検査を追加実施することもあります(詳しくはこちら)。肥満が主な要因と考えられる方には、まずは「ダイエット指導」を、扁桃腺肥大が明らかな原因である場合(特に小児の場合が多い)は、扁桃腺摘出術および咽頭形成術をお勧めします。無呼吸指数(AHI)が一定レベル以上の方には、ダイエット指導と並行して、CPAP(持続陽圧呼吸療法)による治療を導入します。当クリニックでは個々の症状に合わせた治療プランを提案し、イビキと無呼吸の根本的な改善を目指します。
CPAP治療が適応と判断された場合、患者さんの症状に最適なCPAP装置の選定と圧力設定を行います。CPAPは気道に持続的に陽圧をかけることで、睡眠中の気道閉塞を防ぐ治療機器です。当クリニックでは、最新のCPAP機器を取り揃え、マスクの装着方法から日常のお手入れ方法、使用上の注意点まで丁寧に説明します。また、初めてCPAP治療を受ける方の不安や疑問にも詳しくお答えし、スムーズな治療開始をサポートします。
CPAP機器のフィッティングが完了したら、その日から自宅でCPAP装置を装着して就寝していただきます。最初のうちはCPAP使用は慣れが必要ですが、快適に使用できるようサポートします。多くの患者さんは使用開始から数日以内に、質の高い睡眠と爽やかな目覚めを実感されます。イビキや無呼吸が改善されることで、日中の眠気や疲労感も軽減し、生活の質が大きく向上します。
CPAP治療の効果を最大化するため、毎月1回、経過診察を実施しています。診察では、CPAP機器の使用状況データを確認し、マスクのフィット具合や圧力設定の適切さを評価します。また、治療に関する疑問や困りごとにもきめ細かく対応します。当クリニックでは順番予約システムを導入しており、ご都合に合わせて来院日時の予約も可能です。