イビキはどのように起こるの? イビキのメカニズムを徹底解説!

イビキは怖い!?

イビキ・無呼吸について

「君のイビキがうるさくて眠れなかったよ」などと言われた経験がありませんか?
イビキをかく人は同室で寝る人には迷惑なもので、朝起きると「さぞかしグッスリ眠れたんだろうね」などと悪口を言われそうなものです。しかし当の本人は、決して気持ち良くグッスリと眠れたわけではないのです。

イビキはどうして起こるのか
ご存じですか?

いびきのメカニズム

イビキの主な原因は「上気道(じょうきどう)」の狭窄(きょうさく)にあります。狭窄とは狭くなることです。鼻からノドまでの空気通路である上気道がなんらかの理由で狭くなると、空気の流れが阻害されます。この狭窄は様々な要因によって引き起こされ、睡眠の質に重大な影響を与えることがあります。
 
睡眠中は全身の筋肉が弛緩し、舌の筋肉も例外ではありません。横になった状態では、重力によって弛緩した舌がノドの方向に落ち込み、上気道をさらに狭くします。この状態が上気道の狭窄を悪化させ、イビキの大きな要因となります。
 
上気道が狭くなると、呼吸によって空気が通過する際に、狭くなった気道周辺の粘膜が振動します。この振動がイビキの正体です!振動の強さや頻度によって、イビキの大きさや音質が変わることもあります。
 
イビキは単なる音の問題ではなく、酸素摂取量の低下を招き、様々な健康リスクと関連しています。慢性的なイビキは、疲労感の増加、日中の眠気、高血圧、糖尿病、心臓病などの深刻な健康問題につながる可能性があるため、注意が必要です。(過去にも睡眠時無呼吸により、大規模な事故が全世界でおこっており、乗り物の運転をお仕事にされている方は注意が必要で、検査・治療を受けることが望ましいとされています。)

イビキは健康に良くないの?

イビキは単なる音の問題ではなく、健康に多大な影響を及ぼす可能性があります。特に閉塞性睡眠時無呼吸(OSA:obstructive sleep apnea)を伴うイビキは、さまざまな健康問題のリスク因子となります。

イビキと睡眠時無呼吸がもたらす健康リスク

① 循環器系への影響

・高血圧:SAS患者の約50%が高血圧を併発するというデータあり
・心筋梗塞や狭心症のリスク上昇(健常者の死亡リスクが3倍で、罹患リスクは4〜5倍となります)
・不整脈の発生率増加
・脳卒中リスクの上昇(1.5~3倍)

② 代謝系への影響

・糖尿病の発症リスク増加
・メタボリックシンドロームとの関連性
・肥満の悪化(睡眠の質低下によるホルモンバランスの乱れ)

③ 日常生活への影響

・日中の強い眠気(交通事故リスクの上昇)
・集中力・判断力の低下
・記憶力減退
・うつ症状や意欲低下

④ 社会的影響

・パートナーの睡眠障害
・人間関係の悪化
・社会的活動の制限


特に注目すべきは、睡眠時無呼吸症候群による低酸素状態が身体に与える長期的な影響です。無呼吸が繰り返されることで血中酸素濃度が低下し、体が常にストレス状態に置かれます。この状態が続くと、血管内皮の機能障害が起こり、動脈硬化が進行しやすくなります。
 
日本循環器学会の報告によると、中等度から重度のSAS患者は、適切な治療を受けない場合、心血管疾患による死亡リスクが約3倍に上昇するとされています。特に夜間の胸痛や息苦しさを感じる方は、早急に専門医の診断を受けることが重要です。
 
当院では、イビキや睡眠時無呼吸でお悩みの方に対して、精密検査から最新の治療まで一貫したケアを提供しています。


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