いびき・無呼吸について

患者さんからよくある質問をQ&Aにしてみました。

イビキの原因、イビキのタイプ
Q1 毎日イビキをかいて寝ていると家族に言われます。いびきの原因は?

イビキの原因は、鼻から気管の入り口までの気道のどこかが狭くなり、この狭くなった軌道を空気が通る際に振動して鳴る音がイビキの正体です。

Q2 どんな人がイビキをかきやすいのですか?

太っている方、扁桃腺が大きい方が一般に多いようです。
・太っている方⇒喉にも脂肪がついて狭くなっています。
・扁桃腺が大きい方⇒扁桃が息の通り道にあり置石のようにじゃましています。
また、鼻に関する疾患を持っている方もイビキをかきやすくなります。

Q3 イビキと睡眠時無呼吸症候群にはどんな関係があるのですか?

イビキは気道が狭くなって鳴る「狭窄(きょうさく)」音です。「無呼吸」は、狭くなった気道が「閉塞」し息が止まること状態です。(睡眠時無呼吸症候群には、閉塞型無呼吸と中枢型無呼吸、これらが入り混じった混合型無呼吸があります。イビキと関係あるのは閉塞型の無呼吸です)

Q4 起きた時にとても口の中が乾燥しています。口の乾燥とイビキや睡眠時無呼吸症候群とは関係がありますか?

イビキ、それに伴う無呼吸のある人は口を開けて寝ていることが多く、朝、口腔内が乾燥していることがよくあります。

イビキの治療法について
Q5 睡眠時無呼吸症候群の診断はどこの病院でもできますか?

終夜睡眠ポリグラフィーで無呼吸指数、血液中の酸素飽和度など測定し、睡眠時無呼吸症候群かどうかを診断できる施設で可能です。

Q6 睡眠時無呼吸症候群やイビキで手術が必要となる場合がありますか?

UPPP(扁桃摘出術および口蓋垂軟口蓋咽頭形成術)があります。
この手術が効果的なのは、主に扁桃腺が大きい方ですが、手術に先立って有効性を診断することが大切です。

CPAP治療について
Q7 CPAP(シーパップ)は鼻に呼吸器のようなものを付けると聞きました。苦しくないのですか?

確かに鼻にマスクを当てて使うものですから、「気になって」という方もいらっしゃいます。
しかしイビキや無呼吸そのものが、苦しい呼吸なのですがから、CPAPは苦しいどころか、呼吸が楽になり、一日が爽快という方がほとんどです。安心してご使用ください。

Q8 ねぞうが悪いのですが、CPAPを使っても大丈夫ですか?

大丈夫です。CPAPはホースが長いので寝相(ねぞう)の悪い方も使用いただけます。
寝相の悪かった方がCPAPの使用を始めてからウソのように悪い寝相が収まった、という話をお聞きします。無呼吸のためにさぞかし寝苦しかったのでしょうね。

Q9 CPAPの手入れは簡単ですか?

とても簡単です。マスクとホースを定期的に水洗いする程度です。ほとんど手間はかかりません。

Q10 壊れた場合はどうすれば良いでしょうか?

通常の使用で壊れた例はめったにありませんが、メンテナンスは専門の業者は随時早急にします。もちろんメンテナンス料金は不要、保険診察料に含まれています。

Q11 合わない場合途中でやめることはできますか?

当院では、強制で使用されおられる方はいらっしゃいません。
合わない場合は、他の治療法を考えていきます。また減量に成功し、CPAPから離脱した方、休止していたがまた再開する方など、様々な患者さんがこれまでにもいらっしゃいました。
常に患者さんのご希望を聞き入れながら、治療を進めるのが当院の特長です。

Q12 鼻づまりがひどいのですが、CPAPは使えますか?

ひどい鼻づまりのままでは使うことは苦しいと思います。
当院は耳鼻咽喉科です。鼻づまりを治すことが仕事ですから大丈夫ですよ。

Q13 出張が多いのですが、CPAPの機械が持ち運びはできるんでしょうか?

CPAPは軽量小型化しています。コンパクトなカバンに入れて持ち歩くこともむずかしくありません。海外出張にも持っていかれている方もいます。(アメリカ、ヨーロッパ、中国、東南アジア、インドなどほとんどの国で使用可能です)

当院への受診について
Q14 相談だけでもしたいのですが・・・?

どうぞお気軽にご来院ください。患者さんの気道の構造診断からはじまり、無呼吸の重症度まで簡便な方法で診断いたします。

Q15 遠方なので、通えるかどうか不安です。

当院では何度もお越しいただく手間をできるだけ省くプランをご提案します。
まずお電話でご相談ください。

Q16 早く診てもらいたいのですが・・・?

簡易のポリグラフィーが予約で使えない日があります。
事前にお電話いただければ貸し出しの予約を取ることができます。