イビキ・無呼吸について

イビキは怖い!

「君のイビキがうるさくて眠れなかったよ」などと言われた経験がありませんか?

イビキをかく人は同室で寝る人には迷惑なもので、朝起きると「さぞかしグッスリ眠れたんだろうね」などと悪口を言われそうなものです。しかし当の本人は、決して気持ち良くグッスリと眠れたわけではないのです。

イビキはどうして起こるのかご存じですか?

イビキの主な原因は、鼻からノドまでの空気の通り道である「上気道(じょうきどう)」のどこかが、何らかの理由で狭くなってしまうことにあります。
さらに寝ている間は体中の筋肉の力が緩みますから、もちろん舌の筋肉も緩んでいます。睡眠中は横になるため、舌がノドの方に落ちてきて一層「上気道」は狭くなります。このように「上気道」が狭められると、呼吸をする際に、狭くなった気道の周りの粘膜を振動させてしまいます。
この振動で出る音が、イビキの正体です!

イビキは健康に良くないの?

気道が狭められれば、空気も充分に通りません。当然イビキをかいていない状態より酸素の摂取量がとても下がってしまいます。体内に取り込まれる酸素が少ないと、酸素を供給して炭酸ガスを排出する換気機能が低下し、さまざまな悪影響が現れます。苦しい中で寝ているわけですから、寝不足になり、その結果疲れが取れにくくなります。また目覚めが悪い、だるい、昼間に居眠りしてしまう、といった症状も起こります。統計的にも交通事故率が高いといったデータもあります。
特に日中に車を運転する仕事に就かれている方は要注意です。また、高血圧、糖尿病、心筋梗塞、不整脈などの心臓病、脳血管障害が起こりやすいとも言われています。
また体内の酵素が不足して二酸化炭素が増加すると、血液が酸性に傾き、血中のブドウ糖量を調整しているインスリンの分泌が悪くなります。これは糖尿病の第一歩です。循環器や呼吸器にも負担をかけるので、高血圧症や不整脈を引き起こしたり、心筋梗塞、心不全、ひどい場合は突然死を招くこともあります。
イビキは自分の首を絞めているようなもので、慢性的な酸素不足に陥る可能性があります。イビキはさまざまな病気を引き起こす危険性を持っているのです。